カーボン成型精度の向上に欠かせないHAND MADEの要素
職人の熟練が重要
HAND MADEが重要視される背景
台湾にはかつて多数のカーボン製品メーカーが存在しました。
しかし、その多くは中国に移転しています。
それでもTRIGONが台湾にとどまるのには理由があります。
決め手は人 ハンドメイドの意味と重要性
カーボンバイクの製造工程には意外なほど人手を要します。
近年、金型さえあれば誰でもカーボン製品は作れるという話を耳にすることがありますが、それは誤解です。
カーボンバイクの製造工程において金型を使用するのは、全体の中から見ればごく一部だからです。
熟練なくしてよいカーボン製品は生まれません。
たとえば、次のような点がそうです。
気泡をどこまで減らせるか
カーボン製品の製造は、カーボン繊維でできたシートをカットするところから始まり、レイヤリングなどの金型に入れるまでの工程があります。
実は、それらの工程が大半を占めています。
そして、これらの工程はすべて手作業です。
たとえば、カーボン繊維でできたシート同士を密着させ内部の気泡を取り除く必要があります。
その気泡をどこまで減らすことができるかが耐久性や安全性に関わるのですが、この工程は手作業で行われます。
また、応力解析に基づく設計はコンピューター上で行われるのですが、その通りの性能をだせるかどうかはレイヤリングの精度にかかっています。
そして、それも手作業です。
カーボン製品の良さを語る上で手作業の工程は全く無視することはできないのです。
金型に対する誤解を別な視点から解説
別な言い方をしますと、カーボン製品の品質の良し悪しは、外見の良さと内部の良さに分けて考えることができます。
ここで言う内部というのはカーボンフレームの内側の空洞部分という意味ではありません。
カーボン繊維と樹脂とで固められたカーボン板そのものの中身という意味です。
そして、外見の良さは金型に、内部の良さは手作業により決まる、と言うことも可能です。
つまり、見た目(内側の空洞部分を含めて)の美しいカーボン製品は金型さえあれば誰にでも作れるというのなら正解です。
しかし、気泡の除去やレイヤリングの精度といった内部の良さは金型以外の要素が大きいのです。
TRIGON(トライゴン)は人を大切にするメーカー
手作業の工程を大切にしなければ高品質で安全性の高いカーボン製品は生まれません。
一つ一つの製品が設計通り安全に生まれてくるかどうかも手作業の工程にかかっています。
TRIGON(トライゴン)®はそれを担う“人”を大切にするメーカーです。